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「はがき通信」もやい

「はがき通信」もやい第24号 2003.2.24

 最近、面白い史料を見つけました。前回お知らせした部落解放全九州研究集会の報告に係わっての件ですが、江戸時代長崎の皮屋町(部落)住民がキリスト教を信仰しており、キリシタン迫害の際、処刑の手伝いを拒否したことは、これまでも明らかにされていたのですが、さらに、拒否をすることで同町の「頭」が処刑されていたことが、フランシスコ・カレーロというドミニコ会の宣教師の記録に残されていました。これら宣教師の報告は幾種類かあるのですが、それぞれの事実について背景・年代・出典等の整理をすることができそうです。これらが明らかになれば、単に同町住民の抵抗という以上に、キリシタン迫害の歴史のなかに位置づけられそうです。

長崎県部落史研究所 長崎市上銭座町2-7
  Tel/095(847)8690 Fax/095(847)8696
  〒 850-0048 (e-mail) anan@sings.jp
【部落解放学習会】のご案内

東日本から起源と社会的性格を探る
部落の歴史像
 藤沢靖介(Fujisawa Seisuke)
 1942年生まれ。東日本部落解放研究所
 主な著書
  『部落の歴史像』(解放出版社、2001年)、 『東日本の被差別部落』(共著、明石書店、1993年)他、論文多数。
 
 関東を中心に被差別部落史をご研究されている、藤沢氏は、一昨年表題のご著書を出版されました。
「部落がどのように差別されてきたかは、さまざまに論じられてきた。だが、部落とはいかなる存在で、どんな社会的役割を担ってきたのか、その点を積極的に述べたものは少ない。被差別部落とは、『最下層に位置づけられ差別された』と、常に受動態で語られるべき存在なのだろうか。部落の人々は、社会的に価値のない仕事にたずさわってきたわけではなかろう……。(あとがきより)
 近年の部落史研究の最先端を走る藤沢氏のご研究から、部落史像の大胆な変換にふれてみましょう。

期 日:3月6日(木)午後6時から
場 所:長崎県教育文化会館(筑後町) 
主催:解放同盟長崎支部・長崎市同教・部落史研
連絡先 095(847)8690

「はがき通信」もやい第23号 2003.1.7

 新年早々長崎では珍しい大雪,身も心も真っ白になったところで,旧年中はたいへんお世話になりました。本年もよろしく御願いいたします。
 昨年は,意識調査やフィールドワーク,人権講座,対馬藩の史料調査等多忙な一年でした。本年は,5月に部落解放全九州研究集会が長崎で開催されます。研究所からも報告ができるよう,今準備を進めています。部落史の分野では,テーマとして大きく「キリシタンと部落」になりますが,江戸時代初期宣教師達の福祉活動(救癩)にも焦点を当てようと思います。被差別民とのつながりを解明することが目的です。また,対馬藩の史料集も完成させる予定です。

  長崎県部落史研究所 長崎市上銭座町2-7
  Tel/095(847)8690 Fax/095(847)8696
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部落問題を考える人権講座が,本になりました。

 ’02/6に開催されました,人権講座が一冊の本になりました。タイトルは「いま読んでおきたい本ー部落問題と人権のいまー考え・学習する視点」です。
 熊本・外川両氏のご報告,また藤澤氏には当初予定されていた県民意識調査の報告を書いていただきました。これからの部落問題学習のあり方について,数々の大切な視点を提言していただいています。どうか学習教材としてご活用ください。

  発行日:2002年10月20日  700円
  編集・発行:長崎県部落史研究所

【部落解放学習会】のご案内

講 師:橋本秀雄
期 日:1月15日(水)18時〜20時
場 所:長崎県教育文化会館401
テーマ:性のグラデーション―半陰陽児を語る―

 インターセックスとして生まれた橋本秀雄さんは'96年にカミングアウトし,“子どもと人権”“性と医療”“医療と人権”をキーワードに活動されています。インターセックスとは解剖学的に男にも女にも判定されない中間的な存在の人のことをいいます。“男”か“女”かしかいないという常識の上に成り立っている今の社会の中で,どちらかの性に強引に決められてしまうのは,明らかな人権侵害だと主張されています。

 著書の紹介:『男でも女でもない性』(青弓社),『性のグラデーション』(寺子屋ブックス)
 連絡先 095-820-1311(長崎市同教)

「はがき通信」もやい第22号 2002.8.7
<部落問題を考える人権講座>佐世保・長崎で開催!
講師:熊本理抄・外川正明・山口渉・藤澤秀雄の各氏。
 参加費が2,000円ということで、参加人数が心配されたのですが、佐世保(30)、長崎(60)と当初予想された参加者を得ることができました。「特措法」以降、今日的な視点にたった部落問題「人権講座」をテーマとしたのですが、熊本氏は部落問題を「複合的差別」という観点からとらえようと自らの体験を交えて、外川氏は「部落史に学ぶ」(「を」ではない)意味を資料や写真を添えてお話頂きました。また山口氏には、最近の差別事件からその問題点を提起して頂きました。藤澤氏からは、過去長崎大学で起きた教科書差別事件の経緯についてお話し頂きました。なお、県民意識調査については報告書の作成が間に合わず、ご迷惑をおかけ致しました。参加者には、追って「概要」をお送り致します。
 また、講座での四氏のお話は近く、冊子(「もやい45号」)としてまとめ皆さまにお送りできると思います。
長崎県部落史研究所 長崎市上銭座町2-7
  Tel/095(847)8690 Fax/095(847)8696
  〒 850-0048 (e-mail) anan@sings.jp
【研究所総会・研修会】のご報告
 7月13日(土)長崎県教育文化会館で、研究所総会・研修会が行われました。「特措法」の消滅で研究活動もこれまでの部落史を中心にしたものから、「人権教育・啓発推進法」に見合う新しい体制作りが問われています。「部落史・人権講座・意識調査」この三つが融合するような体制がイメージされます。本年度はその第一歩として、「人権に関する県民意識調査」から見えた諸問題を広く県民のものとし、その対応策を具体化していくことが問われています。
○「50分で学習する」が好評のため500部増刷しました。お近くの方におすすめ下さい。(最近は県外からの注文が増加しています。)
○フィールドワークも依然好評です。
○会員数が伸び悩んでします。ご紹介下さい。会費納入が遅れています。
○研修会は、「江戸期−皮流通と大坂商人」というテーマで、阿南(研究所事務局長)が報告致しました。なお、この報告は8月1日福岡で行われた第8回全国部落史研究交流会でも行われました。
 以上ご報告致します。
△今月のスケジュール 
8月17/18日 対馬藩史料整理 (集会所)
8月27/28日 第21回九州地区部落解放史研究集会 (鹿児島)

「はがき通信」もやい第21号 2002.2.8
 先月の終わりから、佐世保、対馬、五島と回ってきました。長崎では、フィールドワークもしました。この時期は、それぞれの団体、組織での研修会が続々開催されています。研修内容も、工夫が見られ、単に話を聞くだけでなく、研修内容をいかに啓発や、学習に生かしていくかが追求されています。唯、一つ考えていきたいことは、一つ一つの研修目的が、余りはっきりしないことがあることです。集まる人々が何を望み、どんなニーズを持っているのか、主催者に今回は、こんな学習をしたいという計画性がどこまで立てられているのかという点です。例えば、同和教育というテーマ設定がされても、中身は多様です。研究所でかかわれることは、そのうち部落史学習、部落問題学習の分野になります。これもまた、いくらでも細分化されます。研修には計画性が必要だと思うのです。
 研究所では、来年度から、そうして意味で二日間講座を場所を変えて二回計画します。この講座を受ければ、「この分野に付いてはある程度理解できる」という形式のものです。少人数になると思いますが、受講者を募集しますので、ご期待ください!!
長崎県部落史研究所 長崎市上銭座町2-7
  Tel/095(847)8690 Fax/095(847)8696
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【部落解放学習会】のお知らせ

 本年度第6回目の部落解放学習会が開催されます。講師は、現在『部落解放』誌上で「太鼓の音」を連載中の川元祥一さんです。川元さんは、小説、児童文学、評論活動等で、ご活躍の一方、昨年4月に、『解放新聞』で「関係性の論理」を発表、それをもとに、『部落差別を克服する思想ーどうしてそこに部落があると思いますか?』という著作を出版されました。今回のご講演は、そのエキスをお話いただけると思います。参加費は無料です。ぜひ、お集まりください。

 テーマ どうしてそこに部落があると思いますか?
 期 日 2月28日(木) 18:00〜20:00
 場 所 長崎県教育文化会館2f
 川元祥一 61歳
  主な著書:『闇に広がる翼』(筑摩書房)、『谷間の悠久』(解放出版社)、『山の粥ー部落の伝承十話』(解放出版社)
         『部落差別を克服する思想』(同上)         他
 なお、当日関係図書の販売を致します。

「はがき通信」もやい第20号 2002.1.18
【部落解放学習会】 
教材資料集「・・・を50分で学習する」を吟味する 座談会
 「50分で学習」するの発行から半年が過ぎました。おかげさまで好評を得ることが出来、残部はほとんどありません。人権学習のきっかけを作るために教材として提供されたわけですが、ご感想はいかがでしょうか?今回は、座談会で教材集を振り返ってみます。会場を含めた談議も予定していますので、ぜひご出席ください。
 パネラー 林田賢作(高)・田中綾実(中)・吉井隆司(中)・他
日時:1月25日(金)18時〜20時
場所:長崎県教育文化会館 2F
       長崎市筑後町2-1       
なお、2月28日(木)には、作家の川元祥一氏の講演会を予定しています。

「はがき通信」もやい第19号 2001.12.10
 『50分で授業する』活用してます?
 人権週間もそろそろ終わりだと思いますが、教材集は、活用されているでしょうか。私もいくつか使わせていただきましたが、やはりそのままというわけにはいかないですね。それが自分のものにするということかもしれません。「時間をたどる」は、二ヶ所で使いました。一つは公民館講座、高年齢層が対象です。できるだけ受講者と一緒に学習することを心がけ、意見や質問も多かったのですが、ポイントをできるだけ絞ってたとえば、30分・30分ごとの学習にするなど、工夫した方がよかったと思います。ある高校では、体育館で、1,000名を対象に行いました。うしろの方からは、OHPの映像が見えなかったと思いますし、ちょっと無理だと思いました。でも、前の方の人たちは、結構集中していました。もう一つは、高校の校内研修で、この教材集作成の意図を話し、終わりに「ちがいのちがい」を使いました。先生方よく協力していただきまして、活発に意見をいただきました。「答え」を出そうとすると、現実とのギャップが生まれます。ああそうなのか!とすとんと落ちる、ようになればいいと思うのですが。
 今月は、「ハンセン病と人権」を学習しようと思います。

 教材を使った体験、あるいは感想を募集します。ぜひお寄せください。実は、来年2月初旬に、座談会を行います。もっとよりよい教材にするために、皆様のご意見をお寄せください。なお、資料集はほぼ完売に近い状況です。

∇お知らせ
部落解放学習会
日時:12月18日(火)午後6時〜8時
場所:銭座第二集会室
講師:川添禮次郎氏(日田市京町地区集会所指導員)
テーマ:「広域隣保館活動でいきいきデイサービス」
史料解読会
日時:12月22日(土)午後2時から
場所:銭座集会所
教材:対馬藩の史料(パート4)
 なお、当日は、午後6時から教育文化会館で、「解放文化祭」が行われます。雑草の会、諫早・北松の人権バンドも参加予定です。
◆ フィールドワークの案内人が、5名になりました。 ぜひ、研修計画に入れて下さい。ご案内します。

「はがき通信」もやい第18号 2001.9.13
 フィールドワークを体験してみませんか?
 研究所では、この数年前から長崎の部落史を歩くフィールドワークをしています。これまで、様々な学習グループから案内を依頼されて行ってきましたが、その数だけでも、年間10回程度もあります。この秋もすでに、2組の予約が入っています。目的は、長崎の歴史の中に被差別部落がしっかりと役割を持って存在したことを足で知るためです。教材資料集「50分で学習する」に、コースや学習内容が記されていますので、ご参照ください。
 本年8月9日付「西日本新聞」では、社説で、もう一つのフィールドワークがとりあげられました。「被爆体験の証言と継承」の小見出しで、原爆・カトリック・被差別部落との関連を考えるものです。このフィールドワークはまだ始まったばかりなのですが、江戸時代におけるキリシタンと部落、町方という長崎の支配構造が窺えてとても興味深いものです。次回発行の「もやい」43号にコー及び内容を掲載します。ご覧ください。
 そこで、提案が二つあります。一つは、この学習を研究所の事業として位置づけたいのです。来年度から、それぞれ春・秋に分けて、参加者を募集しようと思います。二つ目は、「案内人」の養成を行いたいのです。ぜひわれはと思う方はご連絡ください。今月下旬(9.25)には、そのための学習会を開催いたします。

∇お知らせ
部落解放学習会
日時:9月20日(木)午後6時から
場所:銭座第二集会室
講師:吉武雄三氏(佐賀県富士中学校教諭)
テーマ:「同和教育と私」

資料解読会
日時:9月22日(土)午後2時から
場所:銭座集会所
問題提起者:園田尚弘(長崎大学環境科学部)
テーマ:オットー・モーニケ「日本におけるエタもし    くはエトリ」を読む
モーニケは出島商館医で、日本に種痘術を伝えたことで有名。江戸参府にも同行している。

◆九同教「人権・同和教育夏期講座」で、「50分で学習する」が500冊売れました。すごい反響であったことは間違いありません。来春、座談会を考えています。

「はがき通信」もやい第17号 2001.7.25
 待望の教材資料集「・・・を50分で学習する」が6月、完成いたしました。本書発行の意図には、「これまでの部落問題学習を問い直し、人権教育の視点にたった授業の展開が求められている」と、あります。このことは「ため」の学習から脱却し、人権感覚を磨くことから様々な事象を差別だと訴えられる感受性を養おうとすることです。そのために、本教材集は、黙って授業を受ける形式ではなく、見る・聞く・行動する(歩く)・考えるという積極的な学習の形態を目指しています。むろん「知識」中心の学習展開も含まれています。また、新しい用語の解説も行なっています。どうぞ、手にとってください。そして活用することをお願いいたします。感想や、批判もお寄せください。

☆ 今年の夏も、さまざまな行事が計画されています。
第7回全国部落史研究交流会
 8月7日(火)13時〜8日(水)13時
 ホテルサンルート瀬戸大橋(0877-49-2311)
 前近代テーマ「瀬戸内領国賤民制の構造と特質」
 近代テーマ 「水平社創立以前の部落改善運動の動向」
第28回九州地区人権・同和教育夏期講座
 8月22日(水)〜8月23日(木)
 長崎県立総合体育館、他
 「21世紀を人権と共生の社会にするための教育内  容を創造しよう!」
 記念講演:灰谷健次郎「こどものやさしさ いのちのやさしさ」
第20回九州地区部落解放史研究集会
 8月27日(月)13時〜28日(火)12時
 えびの市文化センター、他
 報告:宮崎・福岡・大分

◎日本カトリック部落問題委員会から、人権教育資料集『キリシタンと部落問題』が出版されています。これは、昨年、長崎と京都で行なわれた、同名の合宿研の報告集です。一冊750円で、販売しています。お問い合わせは、研究所まで。
◎7月7日、13時30分より、研究所総会が、行なわれ、会員制への移行・雑誌の発行・セミナーの開催など、今年度の活動方針が確認されました。今年度もよろしくお願いいたします。

「はがき通信」もやい第16号 2001.2.26
 五ヶ月ぶりです。こんなにも,「通信」を出していなかったことに申し訳なさと同時に,驚いています。
 前回お知らせした教材資料集「50分で学ぶ」の授業案が,今30例ほど集まっています。今年になり,2度の編集会議を行ない,論議が続けられています。当初3月末にはと思っていたのですが,完成にはとても間に合いそうにありません。
 知識がともなってくる教材について一つの問題は,動機付けにありそうです。たった5人の編集委員ですが,それぞれの問題意識は多様です。また,小・中・高・大学など,目の前にいる子どもをどうしてもイメージ化してしまいます。そうすると,その目線で教材を見てしまいますもちろんすべてを対象にするわけではありませんが。知識だとか,段階に応じて,工夫が必要だと思います。
 もう一つの問題点は,参加型をいかに取り入れるかです。参加型はこうしなければならない,といった形式があるわけではありません。各人がそれぞれ工夫することに尽きるわけですが,その視点をどのように取り入れるかです。
 以上気づいた点のみ報告させていただきます。しかし今年度中を決してあきらめているわけではありません。3月になれば,周辺が大分落ち着くかと思いますので,集中的に論議を重ね,追求していきます。

お知らせコーナー
【部落解放学習会】のお知らせ
 鹿児島の地で浄土真宗本願寺派の僧侶として,部落解放運動に取り組んでおられる副直子さんをお招きし,お話をお聞きします。
 テーマ  私のあゆみと部落解放運動
 期 日 3月7日(水) 18:00〜20:00
 場 所 銭座第二集会室

【部落問題セミナー】(研究所主催)
 日蘭交流400周年の記念行事が行なわれていますが,長崎では,部落と海外交易とのつながりが具体的に見えてきました。対馬の部落の成立など,新しい視点で,部落の形成について考えます。
 テーマ  「部落の成り立ちと海外交易」 
 期 日 3月24日〔土〕14:00〜16:00
 場 所 長崎県教育文化会館
 報告者  阿南重幸(部落史研究所)

「はがき通信」もやい第15号 2000.9.18
「鎌倉時代『悪口』は重罪」(毎日新聞7/31付)
 とてもおもしろいことを知った。鎌倉幕府がつくった「御成敗式目」には、「争いや殺人は、悪口から始まる」として、軽くても拘禁、重ければ流罪という「悪口罪」があったというのだ。どんな言葉が悪口になるのかというと、「環俗の身・舎人童・放埓乞食・代官・法師・白拍子・郎党・下人・若党・・」である。 
波多野忠綱という武将は、先陣争いをした武士に「盲目か」となじって処罰されたという。今でいう差別言辞である。武士は名誉感情が強くすぐ殺し合いになる。時の権力者は、けんかの原因になる悪口を戒める必要があったという。中世の時代にこんな法律があったとは。

 研究所では、今新しい教材資料集の作成を急いでいます。タイトルだけは数ヶ月前から決まっていました。「○○を50分で学ぶ」、この○印のところに、例えば、「部落問題」であるとか、「外国人差別」「子どもの人権」等々の学習課題が入ってきます。「50分」というのは1授業時間の目安です。どんな教材かといいますと、@手軽に使える、A誰でも使える、B展開のモデルがある、C資料が用意されている、D1授業で完結できる、そしてもちろんこれを使って授業ができることが目的です。県同教の合宿研、長崎市同教の夏季研でアンケートのお願いをしましたが、これに基づいて、現在下記の「26」の「○○」があがっています。これを数人のメンバーで検討し、これから、授業案作りに入っていきます。
<生活に差別を考える いじめの構造 子どもの人権 性 女性差別 部落問題 障害者 在日外国人 アイヌ 沖縄 平和と人権 差別事件 部落史 憲法 (渋染一揆 解放令 水平社宣言 狭山事件 統一応募書類) 差別をなくしていくために 私たちの行動計画 (参加型学習 人権・権利と責任・偏見と差別 差別用語 「ケガレ」について)>

 そこで皆さん方にお願いです。もし、これらの授業案をすでにお持ちの方、ぜひご連絡ください。もうひとつ、こんな授業もあったら、こんな授業をやったよという方、これもぜひご一報ください。そして、あげられている「○○」をやってみたいという手を上げてください。 もうひとつ、事務局から、依頼があるかと思います。その節は、よろしくお願いいたします。
 人権学習や部落問題学習をやろうといっても、まとまって、使える、身近な教材がないといったら言い過ぎかもしれません。この際、みんなで作りたいというのが本音です。☆

「はがき通信」もやい第14号 2000.5.17
 「もやい」40号の発行が遅れて、ご迷惑をおかけします。今月中には、何とかお送りできると思います。特集テーマは「部落問題学習」,2月のシンポを中心にまとめたものです。ぜひご意見を下さい。
 「同和教育」に関わって,最近二つの本が出されました。一つは、『同和教育への招待』、中野陸夫・森実氏等が編集されたものです。今一つは,『部落問題のパラダイム転換』野口道彦氏の執筆です。前書は,同和教育を総体として人権教育ととらえる学習テキストとして、最適なものです。後者は,部落問題の認識について,刺激的な内容をちりばめています。
7月1日、セミナーで、野口氏をお呼びします。ご期待下さい。

部落解放学習会 ご案内
☆「私の解放運動」
 日時:5月25日(木)18時〜
 場所:銭座第二集会室(上の集会所)
 講師:仮谷隆一(かりたに・りゅういち)・部落解放同盟宮崎県連
 プロフィール:延岡市の被差別部落に生まれ、大学卒業後解放運動に参加。27才の時、ベーチェット病と診断された。女性や子ども、「障害」者、難病観者等の問題を位置づけた解放運動を続けている。現在、妻と小学校一年生の息子と暮らしいる。
 本年度第一回目の学習会を開催します。ふるってご参加下さい。
【解放同盟長崎支部・長崎市同教・部落史研究所】

▼ 今年の夏、唐津で九州地区部落解放史研究集会(8/ 28〜29)が開催されます。テーマは、「被差別民の移動」。毎月行われている資料解読会で、このテーマに沿った学習を行います。材料は長崎「犯科帳」です。興味がある方は、お越し下さい。
 日程:5月27日(土)14時、6月24日(土)14時、7月22日(土)14時
 場所:銭座集会所

「はがき通信」もやい第13号 2000.1.31
 久方ぶりの通信です。この冬は公私とも共何となく気ぜわしくて、思うように仕事が進みません。雑誌の発行が迫っているのに、まだ編集会議すら行われていない始末。会員の皆さんで、「こんな特集を組んで」というご意見がありましたら、是非ご一報ください。
 身内に不幸があったときに、年賀状ではなく欠礼通知を出すという慣習は、「死=ケガレ」ととらえ「ケガレが伝染するから遠慮します」という考えに基づいているのだそうです。学校や官庁の「忌引」も、これと同じで、古代以来の呪術観念が元になっているのだそうです。考えてみると、なるほどと納得します。「迷信」とは、こんな形で生きているのですね。詳しくは、『ケガレ−差別思想の深層』(解放出版社)をご覧ください。
会費の納入が遅れている方、よろしくお願いいたします。

部落問題セミナー ご案内
◎「部落史を如何に伝えるのか−史実と授業に係わって」
 日時:2月26日(土)14時〜
 場所:長崎市民会館 地下第4・5会議室
 パネラー:桐原健司(福岡市同研)・伊藤 闊(喜々津小学校)・一法師英昭(大分県部落史研究会)
   司会:阿南重幸(県部落史研究所)
 部落史・部落問題学習について、どのような展開が今求められているのか、パネラーの皆さんに語っていただき、参加者の皆さんと一緒に論議を交わしたいと思います。ぜひご参加ください。
 主催:長崎県部落史研究所
 後援:長崎県教育委員会・長崎県同教(依頼中)

▼ 2月・3月の「史料解読会」は、お休みです。
 「人権文化」という言葉が、私たちの廻りで、ささやかれ始めています。但し、「じゃあ、どんなの」と聞かれると何となく、はっきりとはしていません。今野敏彦氏は、マイナス文化あるいは差別文化というものを対置します。非民主的な諸制度、不合理で非科学的な迷信や習慣をさすのだそうです。これも、詳しくは、『国際化時代の人権と同和問題』(明石書店)を参照。
消防士と人権教育
 火事があったらどうしますか。サイレンを鳴らしますね。耳の聞こえない人にはどうやって知らせるんですか。マニュアルはありますか。それが「行動計画」ですよ。なるほどと思った。企業でもとり組んでいるところがあるそうな。「寺澤亮一」氏の話から

「はがき通信」もやい第12号 1999.11.5
 研究所では、9月から島原藩日記の解読作業を行っています。過去にも何度かチャレンジしたのですが、思うように進まず、今回は福岡・佐賀の研究会(所)のメンバーT・N氏のご協力をいただいてのことです。地元が現在5人、こちらは遅々として進まず、T・N氏に尻を叩かれながら、手分けして、なんだかはかどりそうな気がします。ちなみにT・N氏担当分の3か月分は既に原稿化されて送り返されています。
 今年は、秋を一足飛びに冬が来たような。気候の変調には慣らされたのか、それほど気にもならないのですが。この2か月間があたふたと過ぎ去ってしまい、何をしていたか、なぜか記憶が定かではないのです。
 「もやい」39号が発刊されます。ご意見募集!

99年 第3回部落解放学習会 ご案内
浦上町の生活を語る」
 日時:11月18日(木)18時〜
 場所:銭座アパート集会室
 講師:中尾さん、梅本さん他

 浦上町青年会館での歌や芝居、道場での銃剣道、「おれ下り」の大楠の下での遊び、上方の土俵等々、昭和初期の浦上町の生活を語っていただきます。
 主催:解放同盟長崎支部・長崎市同教・部落史研

最近の新聞記事から−@「外国人追い出しは人種差別−宝石商に賠償命令」。A「『タクシー運転手は雲助まがい』裁判官、判決文に明記」。B「部落差別『ケガレ観』の起源は民衆意識か政治権力か」。@は撤廃条約を初適用という見出しを付けている。ご存知のように、95年、日本は「人種差別撤廃条約を批准した。この条約が、国内法として効力を有するとした判決。店主はブラジル人記者に、「出店荒らしにご用心」というビラを差し出したという。Aは裁判官に人権教育を!と言いたい。過去の判決文は?Bはあまりに「ケガレ観」に重きをおいた書き方である。部落差別=ケガレという捉え方が共通の認識にはまだなっていないと思う。民衆か権力とは、ならない。

資料解読会のご案内
 期日 11月27日(土)14時
 場所 銭座集会所
 報告者 山下信哉
 テーマ 犯科帳「龍造一件」
 幕末、自在に生きた龍造の姿 を追っていきます。

「はがき通信」もやい第11号 1999.7.19
 狭山事件第二次再審請求が棄却された。危機的な状況を察知した弁護団が、6月10日、新証拠である齋藤鑑定と補充書を提出した矢先である。検察の持つ全証拠の開示や事実調べの要求、新鑑定・新証拠を全く無視した、無謀きわまりない棄却決定である。この事件が部落差別に基づいた冤罪事件であることは、当時の新聞紙上で展開される差別キャンペーンを見れば明らかなことである。三審制度の面目を維持するためには、個人に犠牲を強いるということなのか。嘘は嘘である。弁護団は、直ちに東京高裁へ異議申し立てを行った。
 8月3日、午後1時から日比谷野外音楽堂で、「狭山第2次再審棄却糾弾・異議審闘争勝利中央総決起集会」が予定されている。

第18回九州地区部落解放史研究集会 ご案内
 昨年夏、長崎市で開かれた集会が今年度は、大分県日田市で行われます。開催日程は次の通りです。
 日時:8月27日(金)13:00〜
     8月28日(土)12:00
 場所:日田市役所7F会議室
 内容:「府内藩に見る身分制度の形成と確立」木本邦治さん
     「福岡市西部の水平運動−田中貢史料を中心に−」 首藤卓茂さん
 参加費:1,000円
 *なお、集会終了後、日田市高瀬支部でのフィールドワークを予定しています。
 *詳細は、研究所事務局までご連絡下さい。

「部落解放にとりくむ長崎宗教教団連帯会議」が結成される
 すでに、新聞紙上でご存知と思いますが、6月29日、カトリック浦上教会で表記「会議」(長崎解宗連)の結成集会が行われました。長崎県にはこれまで個人加盟を原則とした「宗教者の会」が活動していましたが、これを発展的に解消し、教団全体の取り組みにしていくために当面11教団が結集し、発足したものです。
 議長教団は、浄土真宗本願寺派(三隅龍雄氏)が選出され、事務局が同派教務所(諫早市)におかれました。結集教団は次の通りです。カトリック教会、浄土真宗本願寺派、真言宗各派、真宗大谷派、真宗各派、曹洞宗、天台宗、天理教、日本基督教団、日本聖公会、日本ナザレン教団。今後数教団が参加予定です。
 「知ること、触れ合うこと、教えに戻ろう」とは、全国の同宗連議長、西田伊太郎氏の言葉です。

「はがき通信」もやい第10号 1999.6.18
 6/7付「解放新聞」に川本祥一氏が、ケガレとキヨメについて実に興味深い視点を与えてくれた。それは、科学はケガレに挑戦することで発展してきたという見方だ。一部を引用しておく。「人の死に触れることで解剖医学が発展した」「もし日本でその科学が発達しなかったとしたら、ケガレを避けて(部落差別)ばかりいたからだ。杉田玄白と当時の「えた」の関係を見ればすぐわかる」そうなんだ。自然科学の発達は、ケガレへの挑戦だったのか。(?)

史料解読会のご案内
 日時:7月24日(土)午後2時〜5時
 場所:銭座集会所
 主題:「大村藩史料を読む」
  問題提起者:橋口和孝(長崎明誠高校)
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 長崎県は、この五月「人権教育のための国連10年」長崎県行動計画を発表した。「温もりと心の豊かさが実感できる社会の実現」を目標に、人権教育の課題として、女性・子ども・高齢者・障害者・同和問題・外国人・HIV感染者・犯罪被害者等を示し、学校・社会教育をはじめ、団体・企業などあらゆる場での人権教育の必要性を唱った。人材養成、教材開発、学習プログラムの開発が指摘されている。目標年度は、2004年。
99/第1回部落問題セミナー(部落解放学習会)
テーマ 「今日の授業はたのしかった」〜最近の部落史研究の成果を生かした部落史学習のあり方〜
 講師:住本健次さん(福岡県立築上北高校)
 日時:7月3日(土)午後3時〜4時半
 場所:長崎県教育文化会館 筑後町2-1 822-5195
◇住本さんは,部落史(問題)の授業について、次 の三点を提唱されています。
@研究と啓発の分野のギャップをいかに埋めるのか。 「政治起源説」を実際に検証してみる。
A部落の歴史授業のプラン化。
Bたのしい「同和」教育を目指す。
「こんな授業はもうたくさんだ、では差別を温存 増長することにも成りかねない。」
【著書】『差別と迷信』『たのしい同和教育への道』

「はがき通信」もやい第9号 1999.5.13
 卒業式の「日の丸」「君が代」問題で、高校の校長先生が自殺をするという事件があった。何もそこまでと思うが、たいへん痛ましい出来事である。これを扱うマスコミ報道に時折、同和教育だとか、部落解放同盟という言葉がでてくる。部落問題と天皇制の問題について、学習するチャンスと思い、新聞のスクラップと、学習指導要領、「皇室典範」などを提示して若者たちと話し合った。君が代斉唱について、概ね、深く意味を考えることはなかった、セレモニーだからそんなに大騒ぎすることはないのではないかという意見だった。「君」は「あなた」だと先生から教えられた、という人もいた。しかし、皇室典範を読み直して、第1章の「皇位継承」には、障害者、女性、結婚、皇統という身分など、あらゆる差別的要素が詰まっていると感じた。皆さんも一度読んで みたら。
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○第8派中央行動・狭山中央集会 5月20・21日
日比谷公会堂他
○講演会「人権文化を拓く総合学習のすすめ」
 脇田 学(全同教事務局次長)
 5月25日(火)15時から メルカ築町5f
(県同教総会記念講演会です)
○部落解放第19回全九州研究集会
 5月28〜30日 宮崎(サンホテルフェニックス)
○「部落解放にとりくむ長崎宗教者の会」総会
 6月15日(火)15時〜 カトリックセンター
○部落解放学習会(詳細次号) 
 7月3日(土)3時〜 住友健次(築城北高校)

第6回史料解読会のお知らせ
「中世から近世に至る福岡の皮革業」〜史料紹介を主に〜
 講師:竹森健二郎さん(福岡部落史研究会)
 日時:5月22日(土)午後2時〜5時
 場所 :銭座集会所(事務局)2f
◇竹森氏は、研究会の事務局長として、長年福岡県の部落史研究をリードされている方です。最近の部落史研究の動向や、方向性についてもお話が聞けると思います。当日は、前回この解読会で、皮革関係史料を読みましたので、その関連で福岡に皮革業が成立する過程について、史料に基づいてお話ししていただくようお願いいたしました。ご期待下さい。
 なお、これまで参加されていなかった方もぜひご出席下さい。お待ち申し上げます。

「はがき通信」もやい第8号 1999.3.1
○現に障害を持っている人を見かけると,同情で見ない振りをするし,目が合わないようにする。私が違いを意識すること自体が差別だと思っている証拠だ。(k)
○これまでの学習で,自分の考えてきた被差別部落(像)が間違いだったとわかってきた。ー略ーいろいろな職業にも従事し,いわゆる普通のひとびとだったのでは…と思った。(m)
○部落差別では「違いがない」と教えられたために,違いの無い差別をどうやって解消しようと言うのか,違いがないのなら意識しないことが一番良いのではないかと考えるようになったのである。(h)
○「部落民」であることを誇りに思うとはどういうことなのか。「部落民」であることがマイナス要因にならないということはプラス要因にもならないということではないか。(y)
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 次号『もやい』38号の特集は、「参加型体験学習」。県内で取り組んでいる五名の方に原稿をお願いした。私がこの学習に参加して学んだことは、「考える」ことと「コミュニケーションを持つ」ことの二つだ。他人と話すことが不得手な私には、勇気のいる学習だ。考えるためには、知識も必要である。部落問題学習は、知識の押しつけでは力にならないどころか、他人事と意識され、不要論さえ生み出してきた。人の意見を聞くことは、「考える」学習につながる。県内の実践が楽しみだ。(S)

第6回部落解放学習会のお知らせ
テーマ 「勇気がでてくる人権学習」〜差別は,誰の問題か?〜
 講師:白井俊一さん(大阪市立住吉解放会館)
 日時:3月10日(水)午後6時〜8時
 場所:長崎県教育文化会館 筑後町2-1 822-5191
 連絡先 長崎市同和教育研究会  095(820)1311
◇白井さんは,テーマと同名の著書を出されています。副題は「傍観から行動へ[参画型部落問題教材]とあります。同書「あとがき」から一部引用します。
 「私は,自分が嫌いなために,人との対話・コミュニケーション能力を失ってきました。ー略ー体験参画型人権学習におけるグループ討議は,友好的な共働的対話・コミュニケーション能力獲得の過程であり,私自身の再生トレーニング・センターでもありました。」

〈表面○はN大学で「解放教育」を受講している学生の意見です。目についたものの一部を掲載しました。(あ)〉

「はがき通信」もやい第7号 1999.2.9
 体験的参加型学習が広がっている。佐賀で行われた、「人権啓発集会」分科会でのこと。隣同士がペアーとなる。1人がイスの上に上がって、相手を見下ろす。片方は、下から見上げる。終わったら、立場を入れ替わる。上になったときの気持ち、下になったときの気持ちをお互いに述べ合う。たったこれだけのことで、話がずいぶん広がった。上の立場になるのはどんな人か。下の立場は・・・。イスの上が3人になった・・・。逆に下が3人になった。仲間がいると、何となく気持ちが強くなった。たったこれだけの、擬似体験、なるほどと思うことがあった。「知識伝達型」から「参加体験型」へ「人権フォーラム21」から「差別撤廃に向けた人権教育・啓発に関する施策の基本的方向について」〈草案〉が出ている。

部落問題セミナーのお知らせ
長崎県の「融和」運動と部落改善事業
 講師:藤澤秀雄さん(長崎県部落史研究所・所長)
 日時:2月27日(土)午後3時〜5時
 場所:長崎県教育文化会館  筑後町2-1 822-5191
 連絡先 長崎県部落史研究所 095(847)8690
(今月の史料解読会はセミナーに代えます。)

賛助会費納入のお願い
 昨年度(97年)から、研究所では賛助会員制度を設けました。昨年12月末に、98年度会費の納入をお願いしております。まだ、納入がお済みでない方は、同封の振込用紙にてお振り込み下さい。宜しくお願いいたします。
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各地区で、同和教育の研究会が行われています。問い合わせは県同教まで。
◇第13回同和教育実践報告会
 期日:2月23日10時30分より
 場所:豊玉中央公民館
 報告@、A
◇第16回長崎市同和教育研究大会
 期日:2月23日(火)13:00より
 場所:長崎県教育文化会館
 参加費:500円
 基礎講座他4分科会
◇人権を考える夕べ
 期日:2月18日(木)18時30分より
 場所:江迎町文化会館
 参加費:100円
 映画・彗星舎コンサート
◇島南同教実践報告会
 期日:2月26日(金) 13時より
 場所:森岳公民館
 2分科会
◇第15回佐世保市「同和」教育研究集会
 期日:2月26日14時より
 場所:西地区公民館
 報告@、A

「はがき通信」もやい第6号 1998.1.28
 「無実の叫び〜冤罪・狭山裁判・35年〜」というビデオを観た。30分という時間もありがたいが、狭山事件を実にコンパクトにまとめ上げていた。前半は、事件の発生から、石川さんの逮捕、一審・二審判決、再審棄却まで、後半は、石川無実の証拠を分かりやすく解説している。筆跡鑑定・万年筆・小名木証言・芋穴の逆さ吊り・日付等々の矛盾、映像で証言や実験が行われ、描かれているのでストレートに「自白」の矛盾点が明らかになっている。マスコミを含めた差別先導、差別捜査という視点に物足りなさを感じたが、再審をいかに勝ち取るかに焦点が当て、重い扉をこじ開ける為に是非多くの人々に見ていただければと思う。
 ビデオの貸し出しは、県連まで(845-4145)。

部落問題セミナーのお知らせ
長崎県の「融和」運動と部落改善事業
講師:藤澤秀雄さん(長崎県部落史研究所・所長)
日時:2月27日(土)午後3時〜5時
場所:長崎県教育文化会館 筑後町町2-1 822-5191
連絡先 長崎県部落史研究所 095(847)8690
(今月の史料解読会はセミナーに代えます。)

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◇第16回長崎市同和教育研究大会
期日:2月23日(火)13:00
場所:長崎県教育文化会館
参加費:500円
基礎講座他4分科会

史料解読会を始めました!
8月の研究集会のおりに紹介された、「解放令」前後の史料を読むことを目的に解読会を始めました。活字になっていますし、解説を行いますので、ぜひお越し下さい。当時の世情がよく分かります。なおこの会は、定例で毎月第4土曜日(午後2時)に行います。
11月の日程
 日時:11月28日午後2時〜
 場所:銭座集会所
 主題:幕末期の長崎
 参加費:300円

「はがき通信」もやい第5号 1998.11.17
 「無実の叫び〜冤罪・狭山裁判・35年〜」というビデオを観た。30分という時間もありがたいが、狭山事件を実にコンパクトにまとめ上げていた。前半は、事件の発生から、石川さんの逮捕、一審・二審判決、再審棄却まで、後半は、石川無実の証拠を分かりやすく解説している。筆跡鑑定・万年筆・小名木証言・芋穴の逆さ吊り・日付等々の矛盾、映像で証言や実験が行われ、描かれているのでストレートに「自白」の矛盾点が明らかになっている。マスコミを含めた差別先導、差別捜査という視点に物足りなさを感じたが、再審をいかに勝ち取るかに焦点が当て、重い扉をこじ開ける為に是非多くの人々に見ていただければと思う。
 ビデオの貸し出しは、県連まで(845-4145)。

第4回部落解放学習会
体験的参加型学習「世界人権宣言」
講師:荒木寿美(長崎県同和教育研究協議会)
日時:11月19日午後6時〜8時
場所:銭座第二集会室 上銭座町11-1
連絡先 長崎県部落史研究所 095(847)8690

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◇世界人権宣言50周年記念
人権の街づくり!
フォーラム21長崎
期日:12月8日(火)18:30
場所:メルカ築町5F
コンサート:田中良彦 他
講演:川向秀武(福岡教育大学)
◇同和問題啓発映画
「誇り高き男」
12月5日(土)PM2時〜
NCC長崎文化放送
◇県同和問題啓発強調月間
11月11日〜12月10日

時間を歩く (阿南重幸著)
 A4判106頁 600円
 長崎県内の被差別部落史が通史の体裁で、著されました。江戸時代、海外貿易の窓口だった長崎、部落の形成にもその一端があらわれています。
 長崎県同教発行

史料解読会を始めました!
 8月の研究集会のおりに紹介された、「解放令」前後の史料を読むことを目的に解読会を始めました。活字になっていますし、解説を行いますので、ぜひお越し下さい。当時の世情がよく分かります。なおこの会は、定例で毎月第4土曜日(午後2時)に行います。
11月の日程
 日時:11月28日午後2時〜
 場所:銭座集会所
 主題:幕末期の長崎
 参加費:300円

「はがき通信」もやい第4号 1998.6.23
長崎市では、現在戸籍の電算化を進めている。聞くところによると、そのせいで今持っている名字や名前が変えられると通知が来たとのことだ。変えると云っても、読みは一緒だ。漢字が一部変更されるのだ。対象の「字」は「誤字」だと認定されたもの。つまり、「常用漢字・人名用漢字・その他国民一般に通用している文字」である。これを正字に直すというのだ。長崎市に戸籍を持つ9,000人にこの通知は行われ、抗議が寄せられているという。当たり前の話である。
名字は、これまで個人・家の存在そのものであった。冠婚葬祭には、必ず「○○家」が顔を出す。年賀状のやりとりの相手にも、名前が変わりましたと、市役所は通知してくれるのだろうか。まして、名字はその個人にとってもアイデンティティーそのものである。国家が、個人に立ち入った最大の人権侵害である。(あ)

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◆総会・セミナーを開催◆
 6月20日午後2時より、長崎県総合福祉センターで、研究所総会・セミナーが開催されました。総会では、「もやい」35・36号の発行、『論集長崎の部落史と部落問題』の刊行等、活動報告が行われ、本年度の活動方針について論議が交わされました。賛助会員の拡大、『論集』の拡販、同人・賛助会員制等について意見が交わされました。セミナーでは、一法師氏が大分での研究の成果を披露し、部落史の見方について、提言していただきました。
賛助会員をご紹介して下さい。

第2回部落解放学習会
 「つれづれなるままに」−日々のくらしの同和教育
 講師:江頭明文(長崎市立仁田小学校)
 期日:7月10日(金)午後6時から8時
 場所:銭座第2集会室(アパート一階) 上銭座町11-1 848-1907

INFORMATION
【行事日程】
●7月10日(金) 第二回部落解放学習会
 銭座第二集会所
●7月23〜24日(木〜金) ファシリテーター養成講座
 県同教・雲仙
●8月4〜5日(火〜水) 第4回全国部落史交流会
 嬉野
●8月8〜9日(土〜日)  第42回全国青年集会
 アリーナ・他
●8月28〜29日(金〜土) 第17回九州地区部落解放史研究集会
 日昇館
●『論集長崎の部落史と部落問題』3,500円。
 会員は、10%割引です

「はがき通信」もやい第3号 1998.5.12
 最近話題になっている、部落史の見直しとは、つまるところ部落問題の「見直し」だと思える。私たちは、30数年前出された「同対審答申」を、現在もなお基調に話を組み立てていることがある。しかしこの30年間、部落の変容は著しいものがある。なにが変わり、どこが変わらなかったのか、丁寧な見方が求められている。なにも変わっていない、と乱暴な言い方はやめよう。そこからは、展望もなにも生まれてこない。(あ)
 この通信を、2ヶ月に一回発行することにしました。理由は、「部落解放学習会」(裏面参照)へ案内の必要に迫られたこと、Topikkusu・INFORMATIONコーナーへの記事が意外に多いこと、などです。しかも、長崎市中心の情報に偏っています。そこで、お願いです。各地の話題、催し物など、どうぞご連絡下さい。できるだけ、反映させていただきます。

Topikkusu
☆「部落解放学習会」が再開☆
 解放同盟・長崎市同教・研究所の共催による、部落解放学習会が8年ぶりに再開されます。第1回目は、5月25日です(詳細下記)。この学習会は、私たちが、部落解放運動や同和教育を関わり始めた頃、ともかく学習していこうと始められたものです。今回も、2ヶ月に一回、銭座第2集会所、で行われます。日程等は、その都度この通信でお知らせいたします。会員の皆様の参加をお待ちいたします。

部落解放学習会
 「部落問題の今日について」
 提起:中尾貫・山口渉(解放同盟長崎県連)
 期日:5月25日(月)午後6時から8時
 場所:銭座第2集会室(アパート一階) 上銭座町11-1 848-1907
 *詳細は、研究所事務局へ

INFORMATION
【行事日程】
5月18日(月)  長崎宗教者の会・総会
 長崎銀屋町教会
5月22日(金) 長崎県同教・総会
 大村市民会館
5月25日(月) 部落解放学習会
 銭座第二集会所
5月28〜30日(金〜日) 部落解放全九州研究集会
 別府市
6月14日(日) 部落解放同盟県連大会
 長崎市
6月20日(土) 研究所総会
 長崎市

▼『論集長崎の部落史と部落問題』が発刊されました。3,500円。▲

「はがき通信」もやい第2号 1998.2.17
 何を今更といわれそうだが、「もやい」36号では、編集委員会がきっちり持たれた。委員は、賛助会員を含めて6名。ともかく良い雑誌にしたい。その一点で、装丁から内容まで、果ては購読の拡大戦略まで意見が交わされる。「集まる」ことの意味は大きい。
 今回「にんげん」の特集にあたって、8名の方から原稿が寄せられる。女性が一人。当初は、女性が念頭にあった企画だと思った。なぜか。そういえば、一般論として、我々が企画する集会は男性が多い。会員名簿を見返してみると、120名中女性は25名、なるほど。しかし、もっとうなずけたことがある。なんと編集委員の中に女性がいない。そこで今回は、女性編集委員を大募集したい。各号2回(年4回)程度の会議です。どうかよろしくお願いいたします。
 人間=「じんかん」と読めるのだそうです。『人間宣言(じんかんせんげん)』(住井すゑ・永六輔)より(あ)

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【九同教・県同教課題別研】「人権・部落問題学習」開かれる
 2月3日、諫早市文化会館で、課題別研究会が行われました。参加者は、450名。午前中の全体講演と、午後から小・中二つに分かれた模擬授業。生徒は教師。90分授業で教材とした資料に基づいて、5分間の劇も行われました。受け取り方も種々でしたが、一寸難しいと思われた教材で、その場で考えられたシナリオ、さすが、プロの教師でした。あとの全体討議も、しっかり「参加型」が取り入れられていました。教材は、明治初期の「中馬込小学校」に関連するものです。

県が、「推進本部」を設置
 1月22日、長崎県は「人権教育のための国連10年」の推進本部を設置しました。「行動計画」を98年度中に策定する、有識者から意見を聞くなど、基本方針が確認されました。

INFORMATION
2月19日〜20日 人権啓発研究集会(滋賀)
2月23日(1時〜4時半)  長崎市同和教育研究大会
 長崎県教育文化会館
2月24日(1時45分〜) 佐世保市同教研究大会
 労働福祉センター 
2月26日(1時40分〜) 島南同研実践報告会
 島原市勤労者会館
3月1日(1時半から) 壱岐差別事件糾弾学習会
銭座第二集会室
3月5日(9時30分〜) 「部落問題学習」実践交流会
 県同教主催 大村市民会館
3月15日 研究所刊
 『論集長崎の部落史と部落問題』
3月28日〜31日(熊本) 部落解放全国女性集会

「はがき通信」もやい創刊号 1997.11.20
 “必要・おもしろい・意味がある”と、頭の片隅においた「もやい」。表紙、色合いもよろしくシンプルだ。扉、うちの雑誌にしては上等。本文の割付、以前よりは良くなった。簡単に読めるスポット的なものが欲しい。史料は読み下しに。種々こもごも意見をいただいている。まあ、焦るまい。“発信”という言葉がある。「長崎から発信する」といった大仰なものではない。まず身近な人へ、次に周囲の人へ、そして必要だと思ってくれる人へ。機関誌だから、意志を持っている。その意志を発信するわけだ。部落史にこだわる。解放運動や同和教育に、徹底してこだわる。しかし、硬直していては‘おもしろくない’。今必要とされていることが何であるかを、いつもアンテナを張って、確かめておきたい。会員のみなさんへ、「にんげん」というテーマで、1,000字程度の原稿をいただけないでしょうか。お気軽に。(あ)

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《人権のための国連10年”とこれからの同和教育》 新谷恭明氏講演会
 人権教育と同和教育をめぐって、様々な議論が交わされています。同和教育なんかしなくても人権教育で良いじゃないか。人権教育は、同和教育を排除するための論だ。確かに人権教育を持ち出すときには、その実何もなされていないのが実状だと見えます。しかし今、同和教育は確実に曲がり角を迎えているのだと思います。「国連人権教育の10年」は、これまでの同和教育の成果を、これからに生かす絶好の機会です。本年7月に出された国内行動計画がどう具体化されていくのか。来年度には、長崎県も計画を策定しようとしています。対立ではなく「のみ込んで」、私たちに何ができるのかを考えましょう。なぜなら、同和教育・部落解放運動の成果が今ここにあるからです。どうぞ、セミナーへ

INFORMATION
11月25日(2時〜4時)
 長崎市同和問題講演会
 明石一郎 市農協会館
12月6日(3時〜5時) 部落問題セミナー
 新谷恭明 教育文化会館

○会員が108人、大台を突破。今一歩、さらに一歩。
○「橋のない川」上映に五百人、県同教大会に八百人、数じゃないよと言いたいけれど。 (ぼやき)

【お薦めしたい読み物】
「人権教育をのみ込んで」 奥田均『部落解放』10月号
「同和教育と人権教育の枠組みについて」 平沢安政『部落解放研究』118号

「はがき通信」もやい準備号 1997
 某食品会社のコマ-シャル、著作権違反(?)であろうと「もやい」は、食卓の横のテレビから思いついた。編集委員会で、提案すると大まかに了承を得た。もちろん他にも案がありはしたが、この言葉の意味を知り、使われ方を聞くうちに益々ぴったり雰囲気が合いそうだった。最近はあまり使われないそうだが、以前は日常会話の一角を占めていたそうだ。編集委員諸子も「そういえば子どものころ」と相づちが打たれた。「舫い」「催合」、船と船をつなぎ合わせること、二人以上の者が一緒に仕事をすること。ここまで書けばおわかりいただけると思う。わが研究所は、本年7月から、賛助会員制度を設けた。ひと月あまりで80名強の申し込みをいただいた。本当にありがとうございます。
 なお、「もやい」は『ながさき部落解放研究』第35号からの通称名とさせていただきます。(あ)

Topikkusu
壱岐差別事件第5回糾弾学習会!開かれる
 8月19日、長崎市の県教育文化会館で元教頭による差別手紙事件の糾弾学習会が行われた。この事件は、結婚差別をでっち上げ、金を借りた前代未聞の悪質な
差別事件で、これまでの長崎県における同和教育、研修のあり方の総点検が迫られている。手紙には、「同和教育の大切さは教えているものの実際に自分が直面すると…」「そういうところの親はただではすみません」「絶対同和の件は内緒にお願いします」等々悪辣な表現が綴られており、許されないことである。今後、本人の謝罪、学習会への出席、また同和教育行政全般に渡る課題が示されようとしている。折しも「人権擁護施策推進法」が施行されたばかりである。

『論集長崎の「部落」史と「部落」問題』(仮)が発刊予定! (来年3月)

INFORMATION
第16回九州地区部落解放史研究集会
 8月29〜30日
 火の国ハイツ(熊本)
部落解放全国一斉ブロック別行動
 9月24日〜10月15日
 部落解放同盟
映画「橋のない川」上映
 10月11日 1時半.5時
 長崎原爆資料館・千円
 長崎宗教者の会
長崎県同和教育研究大会
 10月23〜24日
 有家町民センター



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